『地域と都市を結ぶ「中の俣“棚田米”プロジェクト」』 特定非営利活動法人 かみえちご山里ファン倶楽部

<'10 ライフスタイル部門 市民が創る環境のまち"元気大賞" 元気大受賞>

【概要】


 新潟県上越市の中山間地域、中ノ俣集落で、米作りを学ぶことを通じて自然と共存する暮らしや知恵、技術の継承を図る「棚田学校」を開校する一方で、不作時の補償や災害時の疎開受け入れなど保険機能を付加価値とする棚田米「有緑の米」事業を展開する。中山間地域に現金の安定収入をもたらしながら、地域住民と都市住民の双方に、持続可能な生き方を提案する。

【受賞者コメント】

 この度は、名誉ある元気大賞を頂き、誠にありがとうございます。元気大賞10周年という記念すべき年に、このような賞を頂けたこと、光栄に存じます。
 かみえちご山里ファン倶楽部は、平成14年の設立以来、新潟県上越市の西部中山間地域をフィールドとして活動してまいりました。この山里に残る暮らし、生存技術、知恵は、これから我々が、自然と共存、共生し、持続可能な暮らしをしていくために必要なものであると信じています。活動を続ける中で、我々の思いに賛同して下さるたくさんの方々に出会い、励まされてきました。今回の受賞は、こういった皆様方のご協力の賜物であり、この受賞により、我々の思いはより一層強くなっているところです。
 今回受賞した、棚田のお米を核に新たな暮らしや経済の仕組みを構築する試みは、今の時代だからこそ必要な、この地域に残る暮らし、生存技術、知恵を、今の時代にあわせて残していくための、具体的な提案です。我々も模索しながら取り組んでいるところですが、今回の受賞に恥じぬよう、日本中に数多くある中山間地域モデルの事例となるべく、努力してまいる所存です。
 当団体も今年10年目を迎えます。地域の方のつながりも増え、ようやくこの地域に根を張って活動していくためのスタートラインに立てたところだろ感じています。今回の受賞をきっかけに、新たな出会いがまた多くありました。このような人とのつながりを大切にし、今後もこの地域だから、今の時代だからできる新たな提案を、この地から発信し続けてまいります。今後ともかみえちご山里ファン倶楽部をどうぞよろしくお願い申し上げます。