『ぼくからきみへ』木村 圭

<'10 カルチャー部門 エコミュージック グランプリ受賞>

【概要】

 子どもあての手紙という設定で、いまはやりの「エコ」に疑問を投げ掛け、未来の子供たちのために地球環境を守るという、エコの本来の目的を思い出してもらうことを狙う。アコースティックギターの優しい音を軽快なリズムで、幅広い年齢層に聞いてもらうことを意識する。作品には、私たちがいまの生活の中でできることを少しずつやっていこう、という思いを込めている。

【受賞者コメント】

 まず、率直に今回の受賞を大変嬉しく思います。また同時に自分の作った曲が誰かに共感してもらえるんだ、と今後の活動を行う上での自信にもなりました。本当にありがとうございます。エコというテーマで曲を作る際、最初はとても悩みました。それは今まで自分は大して地球にやさしくなんかしてないし、むしろ汚してしまっている一人かもしれないと思ったからです。なので、みんなの先頭を切って「海を汚すな!」とか「ポイ捨てするな!」とかそういう素直な歌は作れないと感じていました。しかし改めてエコの本当の意味とか目的を調べていくうりに自分は誰のために地球の環境を守りたいのか、ということを考え始めました。すると真っ先に浮かんだのが自分自身、次に家族、恋人、未来に生まれてくるであろう自分の子供でした。もちろん他人であり動物であり植物、水、自然に生きるもの全ての為にと言いたいところでしたが僕には自分に近い存在までが精一杯でした。ならば背伸びなんかしないで今自分が思ったこと、できるだけ歌にしよう、とこの曲を作りました。それから何度かこの曲を歌うたびに普段の生活でも少しずつエコに関心を抱いてる自分がいることに気づきました。そしてちょっとだけ地球にやさしくなれたような気もします。この曲はぜひエコなんて…と思っている人に聴いてほしいです。