『エコ探ノート』 村松 聖記/エコメディアラボ

<'10 カルチャー部門 エココミュニケーション 準グランプリ受賞>

【概要】

 小学生が社会科見学として工場や施設などを訪れた際に配布することで、子供たちが取材できるノート。見学時に聞いたこと見たことを自分で書くことによって、すぐ捨てることができないオリジナル資料ができあがる。また、絵本のようにイラストを多用したエコ知識を記載しておくことで、楽しく知識が身に着くこと期待できる。紙は再生紙、FSC認証軽量紙を使用し、印刷物のCO2削減にもつながる。

【受賞者コメント】

 正直なところ、応募した時点ではこれほど大規模なものとは思わず、受賞後に少しずつ、これは結構大変なことかもしれない……と思うようになりました。
 もともと趣旨には賛同したからこその応募ですが、実際、今日の加速度的に広がっていく環境問題に対しては、さまざまな角度から取り組んでいく“チャレンジ”が必要であり、そのアクションを具体的なものへとつなげていくためには、アイディアレベルだけでなく、こうした「芽」を育てる体制もまた、必要欠くべからざるものだと思います。
 私が所属している「エコ メディア ラボ」という組織も、複数の企業の協働により、エコに真正面から取り組む企業や団体をサポートする「応援団サービス」をすることが活動の柱となっているように、自らが、または一企業なり団体が、環境保全活動をしたりエコ活動をするだけでなく、それぞれの立場でできることを活かしていろいろな形で補完しあう社会になっていくことが、今後ますます必要になってくると思います。
 今回受賞させていただいた「エコ探ノート」も、eco japan cup 2010準グランプリということで興味をもたれた方や、それがクオリティの担保であるかのような対応に出会うこともありますが、それもまたた、一つの芽が育つための一助であることは確かです。
 私自身は、どういう経路であれ、この「エコ探ノート」をきっかけに、一人でも多くの子供たちが、この地球のかつてない危険な状況に関心を持ってくれたらと願っています。