『東京の星』 Monday Tuesday

<'08 カルチャー部門 エコミュージック グランプリ受賞>

【概要】

星の数だけ幸せはあり、星の数だけ願いは叶う。それが『東京の星』に込められたメッセージ。「人間の心の保護もeco活動の一環」という考えから、環境を救うことで人の心も救われ、人の心を救うことで環境も救われるということをイメージした作品。大気汚染という世界中の大都市が抱える問題に対して、東京の夜空が世界のお手本になれるような存在になれば、という願いも込められている。

【受賞者コメント】

受賞作品の制作に取り組んだきっかけをお聞かせください。

私は数年前から作詞作曲をし、都内中心にライブ活動をしていますが、その活動をご存じの方がこのコンテストに応募してみたら・・とHPの掲示板に書いてくださったのがきっかけです。正直、自分の音楽とエコを関連づけたことはありませんでしたが、私自身環境問題にはとても関心がありまして、いつかは自分の音楽が何か役に立つかもしない、社会貢献ができたら・・という漠然とした考えはありました。このコンテストは過去のプロフィールや写真などよりも、どういう思いで作品を作ったかということを重視していたので、まさに自分のためにあるようなコンテスト…とピンと感が働きました。これまで何度かコンペに応募したことはありますが、これほど優勝したいと思ったものはありませんでした。

今後のエコミュージックの可能性についてお聞かせください。

実際は「エコミュージック」というテーマに悩みました。でもグリーンとか海をきれいにとかダイレクトな言葉の上での音楽は考えませんでした。自分は心の心象風景を大事にしました。これをしよう、これをしてはいけないというような環境対策の歌ではなく、心に優しさをもってもらう、心の琴線にふれるメロディを…と思った曲で受賞しました。心が穏やかで余裕がなければ、ゴミを分別しようとかという気持ちにならないと思います。自然を愛し環境と共に生活を大切にしてきた日本人本来のDNAを呼び起こし、今の私たちの感性と融合させ、次世代の新たな感性を呼び起こす…環境対策の歌もいいですが、心に優しさを持ってもらう歌もエコミュージックなのではないでしょうか。

今後の作品づくりについての展開をお聞かせください。

金融関係の会社で働いていますが、音楽活動の方でひとつの結果を出せたということで、とても自信につながりました。私は懐かしいメロディーを大事にしてきました。電子音に囲まれた昨今、今だからこそオーガニックな音を大切にし、しかし時代錯誤ではなく温故知新、懐かしい風の漂う曲の中にも近未来を感じさせる音楽をコンセプトに活動していきたいと思います。