『3R に繋がる袋や箱がすぐ作れる「カトー折り」と「練習シート」の考案』 加藤 祐一

<'09 ライフスタイル部門 エコチャレンジ! 広がるエコ賞受賞

【概要】

不要な紙を利用して、紙袋や紙箱などにすぐに折って使える作り方をレクチャーする練習シートを考案。シートの指示通りに作っているうちに作り方を覚えることができ、完成した瞬間の感動が次の人に伝えたくなるエネルギーを生み出す。それが脳内活性化につながり、自然とエコ意識を高揚させるというアイデア。

【受賞者コメント】

受賞作品のアイデアは、どのような発想から生まれたのですか。

会社には弁当を持参していますが、ゴミが出てしまいます。インスタント味噌汁の包装ビニール、アルミカップ、魚の骨、エビの尾っぽ、梅干の種など。それを弁当箱に入れたまま持ち帰ると臭くなる。それで会社で洗うようになったのです。さて、出たゴミを給湯室のシンクの三角ゴミ箱に入れようとしましたが、それは恥ずかしく、不要な封筒に入れて捨てるように。しかし、不要な封筒がないときに、そこにあるのは不要なA4の紙・・・。それを使って袋を作ってみようと試行錯誤の結果にできたのがカトー折りでした。

「eco japan cup 2009」への応募動機をお聞かせください。

カトー折りを考案してから1年間が過ぎていたある時、こんなに便利なのに世の中の人はこの折り方を知らないのかなとネットで調べてみました。すると、どうもこの折り方を紹介しているサイトは無さそうだとわかったので、応募することを思いついたのです。しかし、ただ折っただけでは入賞なんてしないだろうと思っていました。そこで「練習シート」を思いつき、これならちゃんと応募できると思ったのです。

日常生活にecoをとり入れるポイントは、どんなところにあると思いますか。

楽しく、メリットがあることだと気づき、それを実行した時にカラダが気持ちいいという感覚を覚えることだと思います。その味わいがとても心地よく、快適なものだと感じたら、それを感じていたいと実行するようになり、自然とエコな行動をするようになっていくと思います。しかし、それが得られないという苦痛の方がまだまだあります。自分の場合、その不満は、逆に問題解決の推進力になっています。

今後、ライフスタイルの中でecoをどのように発展させていきたいですか。

一人の力には限界がありますが、一人の頭脳の中は無限の能力が隠されています。一人ひとりがエコ意識の脳を活性化することだと思います。そういう意味ではこの「広げるエコ賞」を受賞したことは私にとって非常に大きな出来事です。この受賞によって「カトー折り」を一気に伝える弾みがつきます。おかげさまでこのカトー折りブログ「カトー折り」ペーバークラフトで広げるエコ!」を開設することができました。
自分のエコアイデアを生かすのも大事ですが、人のエコアイデアを実践して喜びを倍にしていく運動が大事かなと思いました。