『坂本 龍一/SAKAMOTO Ryuichi』 

<'09 ライフスタイル部門 エコセレブ・オブザイヤー エコセレブ・オブザイヤー2009受賞

【概要】

選定理由

世界的に高名な音楽家であるだけでなく、国内外で、エコ活動を展開するセレブリティとしてもっとも影響力がある存在。とりわけ海外でも評価が高いエコセレブとしては、群を抜いている。環境問題に関する社会的メッセージを発するエコセレブがまだ日本では多くないのが現状だが、信念を持って環境問題に取り組んでおり、ライフスタイルにおいてもニューヨークの自宅は風力発電を導入するなど、音楽活動とエコロジー活動とが完全に一体化している点を評価した。

Profile

音楽家。1952年生まれ。78年『千のナイフ』でデビュー、同年YMO(イエロー・マジック・オーケストラ)に参加。YMO散開後、数々の映画音楽を手がけ、作曲家としてアカデミー賞を受賞するなど世界的な評価を得ながら常に革新的なサウンドを追求している。1999年制作のオペラ「LIFE」以降、環境・平和・社会問題に言及することも多く、9・11同時多発テロをきっかけに、論考集「非戦」を監修。自然エネルギー利用促進を提唱するアーティスト団体「artists' power」を創始した。2006年六ヶ所村核燃料再処理施設稼働反対を表明し「stop-rokkasho.org」を開始、2007年7月には有限責任中間法人「more trees」の設立を発表し、温暖化防止についての啓発や植樹活動を行うなど活動は多岐にわたっている。また、06年新たな音楽コミュニティの創出を目指し「commmons」を設立。2009年には音楽活動の現場における積極的な環境配慮への取り組みに対して国連環境計画が世界環境デーの一環として実施するECHO Festivalにおいて「Echo Music Award」を受賞、また同年7月にはフランス共和国文化省より芸術文化勲章オフィシエを受勲するなど、活動全般において世界各国で高い評価を受けている。
1990年より米国、ニューヨーク州在住。


【受賞者コメント】

特別なことをしているつもりはなく、ただ我が身と我が子可愛さからしていることであります。いつまでも、おいしい空気、おいしい食べ物、おいしい水を飲みたいし、我が子や我が孫たちにもそうしてもらいたいと願うのみです。