『電動バイクの普及』 Terra Motors株式会社

<'10 ビジネス部門 環境ビジネス・ベンチャーオープン 敢闘賞受賞>

【概要】

 実質走行距離40kmの電動バイクを開発・製造し、20万円を切る価格で販売している会社。普及を図る目的で、中国に合弁で自社工場をつくり、量産効果による低価格での販売に乗り出す。想定する販路としては、個人向けは家電量販店やホームセンターなど、業務向けは新聞販売店と取引先のある機器メーカーなどを見込む。電動バイクが年間2000万台売れている中国では、合弁相手の販売チャンネルを活用することで、一定の販売台数を確保していく。
 課題の一つであるメンテナンス体制の確立に向けて、大手ピザチェーンで使用するバイクのメンテナンスを全国規模で担当する企業と資本提携。同社で抱える自社の拠点や業務提携するバイク販売店網の活用を図る。もう一つの課題である充電インフラの未整備に関しては、中国の自社工場で生産することにより、未整備であっても電動バイクを消費者が選ぶような低価格に設定することで対応する。
 「ガソリン車は格好悪い」。消費者がそう思うようになるほど電動バイクの普及を進め、CO2の排出削減目標の達成に貢献する。さらに、ガソリンバイクによる大気汚染や騒音の害を受けるアジアの国々で、電動バイクの製造・販売を国家産業に成長させると同時に、ガソリンバイクから電動バイクへの転換を図り、環境問題の解決に貢献する。

【受賞者コメント】

 この度のeco japan cup 2010では環境ビジネス・ベンチャーオープン部門におきまして、敢闘賞を受賞させていただき、大変光栄です。今までご協力いただいた、弊社の商品の取扱店様、ご協力者の方々には心よりお礼を申し上げます。弊社は世界的環境問題、温暖化を真摯にとらえ、問題解決のため、電動バイクの普及に尽力してまいりました。その結果、現在では日本中で我々の志に共感していただく人々のご協力を得て、弊社の電動バイク事業は驚くべきスピードで大きく飛躍を遂げることができました。この賞が形だけでなく、実を伴った有益な賞であることを証明するためにも、政、官と協力して具体的な変化が起こるEV業界で日本から世界に新たなビジネスモデルを提唱し、産業育成、雇用創出、そして日本の再生に貢献したいと考えています。