『未利用クラゲ廃棄物の高度利用による資源化』株式会社海月研究所

'12 ビジネス部門 環境ビジネス・ベンチャーオープン 三井住友銀行賞受賞>


【概要】

クラゲより新規の糖タンパク質であるクラゲ由来ムチン糖タンパク質(以下、クラゲムチン)を発見、東海大医学部との共同研究を通じクラゲ由来ムチンの関節疾患治療用新規製剤としての可能性を得ている。
また、クラゲムチンの副生成物クラゲコラーゲンを合わせて抽出、クラゲ廃棄物有効活用の事業化に向けて2009年4月にベンチャー企業を創業し、ムチン及びコラーゲンを主製品とした事業モデル構築を目指す。この事業をビジネスモデルとして確立し、海外への展開を目指す。

【受賞者インタビュー】 

三井住友銀行賞を受賞された感想をお聞かせください。

この度は、このような身に余る賞にお選び頂きましてありがとうございます。とても光栄に思うとともに、事業化に向けて一層の努力を続けようと思います。

この事業に取組んだきっかけをお聞かせください。

事業化の可能性と社会性をともに持つ事業はなかなか少ないものですし、新しいことをするのはとても面白いと思ったので。

今後の事業の可能性や技術の優位性について、お考えをお聞かせください。

クラゲは世界中の海で大量発生をして様々な被害を出しており、原料はふんだんにあるとも言えます。その大量の原料を手に入れることができれば事業化の可能性は高いと考えております。また、これまで実現されていないことですので、一つひとつ課題をクリアすることによる技術の蓄積によって、優位性はさらに高まると考えております。
 
御社の環境問題に関する取組みを教えてください。

小さなベンチャー企業ですので、節約が基本ですが、プラント設計においても廃棄物を極力出さないことを念頭において検討しています。

(2013年2月22日インタビュー)