『Hushime(ふしめ)』籔下 聡希

'12 カルチャー部門 エコデザイン 準グランプリ受賞 

 【概要】

竹のキッチン用品はたくさんあるが、竹の特性とフォルムに着目した作品は、あまり見られない。竹の特徴である筒状の曲面、また節目のフォルムを活かした「しゃもじ」と「調理へら」。現代の生活に合わせた新たな竹製品に触れることで、竹の温もりをあらためて感じて欲しい。竹を利用し、現在の生活に合わせたプロダクトを提案することで、環境に負担をかけない、自然素材の普及に取組んでいる。

【受賞者インタビュー】

受賞作品の制作に取組んだきっかけを、お聞かせください。

竹のキッチン用品は、既にたくさんあります。ただ、竹の特性と自然のフォルムに着目した作品は数少なく、そんな自然素材である竹の特性とフォルムを生かした作品を作ることで、竹の可能性、温もりを少しでも日常生活に浸透させることができれば、という想いから制作を始めました。

作るのには、どれくらいかかりましたか?

半年ほどです。竹のフォルムと向き合いながら、キッチンにおいて、料理工程にある問題をどのように解決できるか?それが大きなテーマでした。


受賞された感想を、お聞かせください。

周りの人々に支えられての受賞だと思っていますので、これまで助けて頂いた家族、友人に感謝しています。 

今回の制作を通じて、エコデザインの可能性というのは、どう感じられましたか?

現代の消費社会において、デザインもエコも言葉が先行する傾向があります。そんななかで、デザイン、エコという言葉なしに、人々を自然に引き寄せるプロダクト、そして、それを大切に利用していくことが、シンプルですが、エコデザインの可能性に繋がっていくと信じています。

今後の作品作りの展望などをお聞かせください。

竹を中心に、自然素材を利用し、現在の生活に合わせたプロダクトを提案する事で、環境に負担をかけない、自然素材の普及に取組んでいきたいと思っています。

(2013年2月22日インタビュー)