『ECOバッグ』小山 智恵子

'12 ライフスタイル部門 エコチャレンジ! エコチャレンジ!賞受賞>

【概要】

できるだけゴミが出ない、CO2排出エネルギーを使わない、エコな生活を地域に浸透させたく、不要な衣類のリメイクや靴下等の繕い方教室、島の野草や無農薬ハーブを活用した地産地消の石鹸や化粧水、お茶や料理等の講習会や販売を行っている。その中でもリサイクルしづらいペットボトルの包装ラベルや食品の梱包袋、スーパーの袋等を、紐状に裂き、つないでかぎ編で作成したバッグが好評。水に濡れても問題無く、丈夫な為エコバッグとして買い物に使用するのみならず、海などの旅行にも、カラフルで軽く折り畳みできる。

【受賞者インタビュー】

受賞作品のアイデアは、どのような発想またはきっかけから生まれたのでしょうか。

元々、物を大切にする大家族に育ち、使い捨てせず何でも修理してより好い物に仕立て直していました。レジ袋も繰り返し破れるまで使用。破れた色の美しいビニール袋が捨てられず、何かに出来ないかと試行錯誤の末、この作品「ちえ編(ちえあみ)」にたどり着きました。また島ではまだ「ゴミ」は「燃やす」「埋め立てる」しかなく、少しでもゴミを出したくないという悩みもアイデアが生まれるきかっけになりました。

応募された動機を、お聞かせ下さい。

我が家で幼い頃から当たり前に行ってきた「エコ」が、現在一部でしか普及されていないことに気づき、一個人での「私」の活動が少しでも「エコ」「3R」の発展・普及に繋がっていくチャンスではないかと思いました。ただPRが苦手で応募を悩んでいたところに大型台風が島を直撃し我が家が全壊。がれきの山の下から出てきたECOバッグが洗濯後元通りのカラフルな姿に戻って使用できた時、勇気をもらい応募することができました。

受賞されたご感想をお聞かせください。

受賞ありがとうございます。入選をきっかけに島でのエコ活動に対する関心が少しずつ高まり、協力者も出来、来年度に向け「ちえ編」を中心としたエコハンドメイド教室を開催することが決まりました。この有難いきっかけを生かし、まだ行政によるリサイクル事業等もない沖永良部島の皆で、今後のエコジャパンカップの元気大賞を目標に、島ぐるみのエコ活動に発展できる様、少しずつ頑張っていきたく思います。また、過去の受賞者の方、審査員、他の受賞者の方々から沢山のアドバイスを頂けて本当にためになり、素晴らしいコンテストだと思いました。

今後このECOバッグをどう展開していきたいですか。

周囲のアドバイスで作品名を「ちえ編」と名づけました。今後「ちえ編」の島でのワークショップも月7回に増えました。また「島ではレジ袋が白しか無い」という大問題を今後全国に向けて不要なカラフルなビニール袋を島に譲って頂けるよう呼びかけることにより、島外の方々にもエコ活動に参加して頂くエコネットワークを広げ、よりハートフルで素敵な作品作りを展開していきたいです。そして出来ることなら全国にこの「ちえ編」を中心としたエコハンドメイドを伝えていく仕事を展開していきたいと心から願っています。

(2013年2月22日インタビュー)