『5×緑(ゴバイミドリ) 東京里山計画』 株式会社アネックス

<'07 ビジネス部門 環境ビジネス・ベンチャーオープン 三井住友銀行受賞>

【概要】

同じ面積でも、緑の量は5倍。それがプロジェクト名の由来。フトンカゴ(直方体の金網)に保水性の高い軽量土壌を充填し、植生基盤をつくり、緑量を増やすために上面だけでなく側面にもツル性植物を植栽した緑化ユニットを開発。緑化ユニットには、里山の景色を手本とし、里山にある植物を使った在来種を中心に数十種類の草木を植栽。ヒートアイランドやCO2削減対策に効果的なツールとして、制約が多く、限られた都市空間の緑化推進に期待されている。

【受賞者コメント】

「5×緑(ゴバイミドリ)東京里山計画」の事業化に取り組まれたきっかけをお聞かせください。

5×緑の基礎となっている優れた緑化工法を標準化し、社会化することで、都市緑化のための基本的なツールを提供することになると考え、同時に、里山の植生や環境を守ることにつながるようなスキームを考えました。
また、心に叶う仕事を自分たちの手で創り出してみたいという思いもありました。


eco japan cup 2007への応募動機をお聞かせください。

5×緑は、社会的課題をプロジェクトで解決することをめざしています。ecoにも直接繋がる事業であり、コンテストの主旨に合致すると考えたからです。

受賞事業の今後の可能性についてお聞かせください。

都市環境は、今後ますます厳しくなると考えます。地方も疲弊し、生物多様性という観点からも危機的状況。社会を構成する各々が、各々の立場で手立てを講じなければいけない状況にあると言えるでしょう。5×緑は、5×緑としてできる範囲で、こうした課題に取り組んでいきたいと考えます。

今後、受賞事業をどのように発展させていこうとお考えでしょうか。

eco japan cupを核に集まっていらっしゃるネットワークの皆さまにお目にかかれたのは大きな成果。このたびの受賞によって、社会的な認知や信頼性も高まると考えますので、より幅広く5×緑のコンセプトを広めていきたいです。