『MIDORI 〜繋がる輪〜』 菊本 るり子

<'07 カルチャー部門 エコミュージック team HAKUHODO RECORDS賞受賞>

【概要】

「緑のカーテン」への取り組みで、子供たちが体感し、学んだ価値を歌として表現し、土や水の大切さ、緑の持つ素晴らしさを伝え、その価値を再認識してもらうことを目的に制作。植物の価値や環境について気づき、知り、考え、行動していくことの楽しさ、素晴らしさを伝えていく。
【受賞者コメント】

『MIDORI 〜繋がる輪〜』の制作に取り組まれたきっかけをお聞かせください。

2002年から自宅で、2003年から学校で取り組みはじめた「緑のカーテン」。人にも地球にも優しいこの取り組みを通して得た土や水、緑の大切さ、愛おしさへの気づきと、人と人とが繋がって「緑のカーテン」が広がっていく感動を歌にしたいと思いました。この歌を歌うことにより、学び体験したことが、さらに深くこども達の心に刻み込まれることも期待して作りました。

eco japan cup 2007への応募動機をお聞かせください。

この曲を気に入ってくれたNPO「緑のカーテン応援団」の人たちの勧めで、CDをレコーディングしました。その直後に、eco japan cup 2007のポスターを見た応援団の人たちから再び勧められ、この曲がたくさんの方々の耳に届き、「緑のカーテン」だけでなく、環境に取り組む人たちの心に響いてほしいと願い、応募しました。

エコミュージックの可能性は、どのようなところにあるとお考えでしょうか。

音楽には人の心にすっと入り込み、揺さぶる力があります。リズムやメロディに乗って覚えた内容は、自然に心と体に沁み込んでいきます。年月を経て、忘れたようにみえても、ふとそのメロディを思い出したとき、鮮やかに蘇ります。自然に対する驚きや感動、緑の木陰の心地良さなどが、音楽で表現されることにより、 意識を超えてこども達や人々の感性に深く浸透し、力強く訴えかけていく力を持つと考えます。
そうした意味で、音楽が、優れた製品やプロジェクトに関心を持つきっかけになったり、環境を大切にしていきたいという気持ちを呼び起こしたりすることによって、環境ビジネスにも必ず役立っていくと考えます。


今後、創作活動をどのように発展させていきたいとお考えでしょうか。

こども達がこの曲を大好きになってくれただけでなく、演奏を聴いた大人の方々が涙ぐんでくださいました。音楽の持つ力を信じ、音楽を通して自然の美しさや心 地良さを思い起こせるような、地球や自然や世界中の人達を大切にしていきたい、という気持ちが湧いてくるような曲をこれからも作り、こども達と歌っていきたいと思っています。
この曲を評価してくださった方々に、大きな勇気をいただきました。感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。