『バイオマスが開く資源循環型ゼロ・エミッションの農業と地域の未来』 株式会社ピースウェイブ

<'08 ビジネス部門 環境ビジネス・ベンチャーオープン JP 地域共存ビジネス賞受賞>

【概要】

九州で排出される焼酎粕の量は、年間100万tにもおよぶ。しかし、2007年4月に海洋投棄が原則禁止となり、その有効利用法の開発が急務とされていた。そうした中で、ピースウェイブはポリ乳酸と同素材の植物性材料として、焼酎粕に注目。焼酎粕を微生物によってCO2と水に分解される生分解樹脂に合成し、超臨界反応を利用して熱可塑性組成物を製造することに成功した。さらに、この組成物から農業用マルチシートを開発し、《サツマイモ生産→焼酎製造→焼酎粕→熱可塑性組成物製造→農業用マルチシート生産→サツマイモ生産》というゼロ・エミッションの資源循環型農業を実現した。
石油由来の製品に代わる資源循環型バイオプラスチックへの期待も大きく、世界に先駆けてバイオプラスチック産業を構築することで、地球規模から循環型社会の構築と産業発展に貢献することを目指している。