『育てて・食べて・人と繋がってエコを楽しむ生活を! 〜書籍「緑のカーテンの恵みを食べようゴーヤー・ヘチマ」を自費出版』 高山 厚子

<'08 ライフスタイル部門 エコチャレンジ! 特別賞「エコライフが広がるで賞」受賞>

【概要】

地球温暖化防止対策として、全国で推進されている「緑のカーテン」で使用される代表的な植物のゴーヤやヘチマ。しかし、それらを「食べる」という提案はほとんどなく、料理会が開かれてもゴーヤ料理はチャンプルーだけ。ヘチマは食べられることすら知らない人が多い。そこで「緑のカーテンの料理教室」を実施したところ大好評を博したことをヒントに、緑のカーテンの「食からの提案」として「料理を通して楽しみながらエコ生活」に取り組もうと『緑のカーテンの恵みを食べようゴーヤー・ヘチマ』を自費出版。

【受賞者コメント】

受賞作品のアイデアは、どのような発想から生まれたのですか。

「緑のカーテン応援団」という団体をお料理の側面から応援しているのですが、そこからこのコンテストのことを知り、新しいことにチャレンジしてみたいと思って応募しました。
「緑のカーテンの恵みを食べようゴーヤー・ヘチマ」という本を自費出版した・・という事だけではなくて、人間は食べて幸せな気持ちになる・・ましてやこれが自分たちが土から育てたゴーヤーだったらこれはきっと広まるに違いない・・と信じた活動が受賞につながったのでは、と思います。実際にとても広がってくれているのです。エコも大事ですが、食育はもっと大事。ヘチマを育てて地球に優しい、でもそれだけでなく、美味しいお料理を作って食べて健康になる。それが大事だと思います。
私は練馬、板橋の学校の教師をしておりましたが、以前から環境を追い続けておりました。「学校の森」という活動を通じて自然環境を大事にした教育活動です。そもそも緑のカーテンは沖縄に昔からあった知恵です。昔、冷房のない時代に沖縄ではみんなそうやって涼をとっていました。今は逆輸入で「緑のカーテン応援団」の第一回会合を企画したり、基調講演をさせていただいたりしました。


日常生活にecoを採り入れるポイントは、どんなところにあると思いますか。

やはり、料理は人を巻き込む力があります。現代は家族の団らん、地域の団らんが薄れていますが、それでもお料理教室などを開催すると高齢者の方が生き生きされる。新宿の区長さんは熱心にお料理教室を開催してくださるなどとても熱心に取り組んでくださいます。小学生やお年寄りがとても喜んでくれるのが何よりです。新宿では瓜友(ウリトモ)の環が広がっています。

このたびの受賞を契機として、今度どんな活動をお考えですか。

ヘチマ、ゴーヤーのお料理方法をもっと開発していきたいと思います。また、本を別の側面をプラスして再発行したい。群馬県が出荷するようになり、ゴーヤーはどこでも買える食材になりました。私は沖縄出身ですので、ヘチマはもっと美味しい食材ですよということをもっともっとアピールしたいと思います。
この活動をすることで、人と人のつながりが素晴らしいということを実感し、感動することがあります。私は人が好きなものですから、お料理を通して今回の受賞はとても励みになりました。それをエネルギー源として自分の活動をさらに広げたいと楽しみにしております。