『業務用厨房 節水・省エネルギー機器の製造・販売事業(商品名:ECOスマイルジョイビット、ECOプロデューサー・ジョイネックス)』 株式会社ピコ・エイダ

<'08 ビジネス部門 環境ビジネス・ベンチャーオープン 敢闘賞受賞>

【概要】

平成17年4月、大阪大学とホテル・旅館における節水に伴うCO2排出削減に関する共同研究を開始。その成果として、業務用厨房における食器等洗浄用給水装置の節水・省エネルギー・CO2排出削減を実現した機器(商品名「ECOスマイルジョイビット」)が開発された。
業務用厨房における水道使用量の2〜4割を占めているのは、使用済み食器などを食器洗浄機に入れる前の「前洗い作業(下洗い作業)」。「ECOスマイルジョイビット」は、この前洗い作業で必要使用量以上の水が使用されていることに注目し、「手洗い」「間欠」「溜める」の3つの制御モードから目標使用量を管理・制御。無駄な給水をカットすることによって、水・お湯の使用量を適正状態に維持する。また、モニターで消費情報を可視化することで、作業従事者の「節水・省エネルギー」に対するモチベーションの向上も図っている。
「ECOスマイルジョイビット」導入によって、厨房全体の水道使用量は平均15%以上削減、水道光熱費は年間48万〜120万円、CO2排出削減は2.3〜5.8tという効果が実証された。
ターゲットとする市場は国内で90万件、海外で推定1000万件が期待され、先発メーカーとして国内市場20%以上のシェア獲得を見込んでいる。さらに電気・ガス・水道の使用量を一括管理し、適正化を実現する「ECOプロデューサー・ジョイネックス」も開発。両者のアプローチから事業拡大を図り、CO2排出削減と世界的な水不足に貢献することを目指す。


【受賞者コメント】

環境ビジネス・ベンチャーオープンを受賞された感想をお聞かせください。

今回は環境ビジネス・ベンチャーオープン「敢闘賞」をいただき、大変ありがたく存じます。弊社のこれまでの成果に対しての評価であり、また節水、それにともなうCO2排出削減への取り組みに対する社会的認知度の向上の印でもあります。
  ECOに対する時代認識が大きく進歩し、ECO社会づくりという流れがますます大きくなっていくと思いますが、こうした中、弊社も全力を挙げて事業を発展させ、広く社会に貢献したいと存じます。
このような節目の年に受賞できたことが大きな励ましとなりました。


受賞事業の今後の可能性についてお聞かせください。

環境ビジネスの最大の難点は、提供する技術のレベルをクライアントが判断するのが難しいという点にあります。今回の受賞は、弊社製品に対して公に評価されたことを意味し、弊社製品に対する認知度の向上につながると考えています。ECO製品に対する社会的ニーズが日増しに増えつつあり、それは受賞事業にとっては大きなビジネスチャンスでもあります。そのチャンスを確実に掴み、ビジネスのスピードアップを図り、受賞事業を大きく伸ばしたいと考えております。

今後の受賞事業の展望をお聞かせください。

このたびの受賞を契機に、受賞事業(ECOスマイルジョイビット、ECOプロデューサー・ジョイネックス)の販促に勢いがつくと思います。今後も開発研究を積み重ね、製品の進化を図り、国内市場シェアの20%獲得を目標にがんばりたいと思います。