『「島のこしが島おこし」開発に頼らない持続可能な観光をめざして』 NPO法人 島の風

<'08 ライフスタイル部門 市民が創る環境のまち“元気大賞2008” 奨励賞受賞>

【概要】

島内に放置されている主を失った沖縄民家を再生する「古民家再生事業」を中心に、島の環境、景観、伝統文化、生活スタイルを残し、守り、伝えることで、開発に頼らない次世代へつなげる持続可能な観光をめざし活動を展開。小規模離島における観光振興のあり方として、従来の提供型観光から提案型観光へ脱却を図るとともに、住民が主体的に取り組むコミュニティ・ビジネスを構築。地域自律型の「環境観光」という新しい観光概念の構築に向けて活動を推進。

【受賞者コメント】

環境活動をはじめられたきっかけを教えてください。

私たちの島は年々過疎化、高齢化が進む名もなき辺境の島です。このような島に往々にしてみられる「開発という名のないものねだり」から「あるもの探し」の運動を展開することで持続可能な地域が形成できると考えています。

「eco japan cup 2008」への応募動機をお聞かせください。

事務局より応募の案内を頂いたのが直接の動機ですが、私たちのような小さな島の小さな活動ですが、自らの知恵で自立しようとしている地域があるということを知っていただく機会が得られればと考えました。

環境活動で地域を活性化させるポイントは、どんなところにあると思いますか。

私たちの島は自給を中心としたエコロジカルな生活スタイルを残す島です。これらの生活スタイルを残し伝えることこそ最大の環境活動であり、美しい島であり続けることを島民の誇りとし、「環境観光」という新たなるビジネスを構築することこそ持続ある活性化の道だと考えています。

今後の活動をどのように発展していきたいですか。

この度評価を頂いたことは、私たちが進めている活動が決して間違ったものではないことを確信させて頂きました。これからも、島人の歩調に合わせながら、あせらずゆっくり、しかし、力強く活動を進めたいと思います。