『0 円均一』 高島 亮三

<'09 カルチャー部門 エコアート 準グランプリ受賞>

【概要】

各家庭内の不用品を容易に他者へ提供、または自分自身が受容するための機会づくりとして、「0円均一 どうぞご自由にお持ちください」と記載した商標チラシを制作。限られた鑑賞者への一方的な自己主張に終わる作品ではなく、この「商標チラシ」を手に取った不特定多数の人々が、各自のスタンスで「0円均一」に取り組む行為そのものを“作品”として、「0円均一」を介して地域全体でのリユースの輪を拡げていく。

【受賞者コメント】

受賞作品の制作に取り組んだきっかけをお聞かせください。

「不要品」への価値観は人それぞれなので、そのような「不要品」の物々交換をなるべく手間暇かけず、誰でも簡単にできるシステムを作ってみたいと思いました。もっとも自分自身「不要品を人から頂戴する」・「不要品を自宅前に置いておく」という事は普段からに行っていましたが、「作品」としての体裁を意識し始めたのは「0円均一」というネーミングを何となく思いついてからです。

今後のエコアートの可能性についてお聞かせください。

「0円均一」も含めて「エコアート」を意識して作品を制作した事がないので、正直なところ、よくわかりません。すいません。

受賞の感想をお聞かせください。

「0円均一」の次の展開のための資金(賞金)を頂けたことが、やはり一番嬉しかったです。
今後の作品づくりについての展開をお聞かせください。
「0円均一」に関しては、商標を段ボールに直接刷ったり、地元で「0円均一週間」と称して短期集中型のイベントを実施するなど、普及のための「実験」をいろいろ楽しみながら、気長にやっていこうと思います。