『設備電源自動遮断装置』 清和工業

<'09 ビジネス部門 環境ビジネス・ベンチャーオープン 三井住友銀行賞受賞>

【概要】

工場等で幅広く使用されている産業用設備の電源の遮断は、メインブレーカーを人手で遮断する方法が一般的であるため、電力コストや省エネの観点から問題があった。この点に着目し、生産計画に合わせた定時遮断機能、生産状況に合わせた自動運転後遮断機能、無動作検出遮断機能など搭載し、設定状況に応じて設備の電源を自動で確実に遮断する「設備電源自動遮断装置」を開発。本装置は、一度設定すれば自動で確実に設備の電源を遮断するため、手間や切り忘れがなく、電源をこまめに遮断することを実現。産業用設備の無駄な待機電力を抑止することで電力コストを削減すると同時に、節電によるCO2排出削減を促進させることで、未来の地球に貢献することを目指す。

【受賞者コメント】

環境ビジネス・ベンチャーオープンを受賞された感想をお聞かせください。

今回、このような身に余る賞を頂き誠にありがとうございます。
こういった賞を受賞させていただいた事で、進むべき方向性は間違っていなかった事を証明されているようで、社員一同嬉しく思っております。
しかし、この「設備電源自動遮断装置」は、賞を受賞するために開発された物ではありません。
産業用機械設備の待機電力を抑止し、CO2排出削減に貢献する。
この原点を忘れず、そして皆様のご期待に添えるよう、全力で事業に取り組んでまいりたいと思っております。

受賞事業の今後の可能性についてお聞かせください。

これまでの産業用機械設備は、生産性、安全性を最も重視してきました。しかしここ数年、環境性も非常に大きなファクターとなりつつあります。「無駄な電気を使用しない」という事は、電気を使用するにあたっての永遠のテーマですが、産業用機械設備の場合、いかに生産効率を落とさず、そして費用対効果が見込めるかがキーポイントです。この点をクリアしている本装置は十分受け入れられるのではないかと考えています。

今後の受賞事業の展望をお聞かせください。

産業用機械設備のスタンダードにしたい。これがこの事業を展開するにあたってのビジョンです。
現在の弊社の規模やスキルで急激に広めることは難しいですが、今後着実に成長し、夢と使命感をもってこの事業に取り組んでまいります。