『成金キングダム』 板橋区立志村第二中学校 総合科学部

<'09 カルチャー部門 エココミュニケーション 準グランプリ受賞>

【概要】

ペットボトルの水槽に水と藻を入れた水槽「成金」に棲むたくさんの生き物から発想された、微生物や藻を使ってバトルするカードゲーム。自分のカードのCO2を減らしたほうが勝つ。カードの種類を増やすことで、環境を変えるバリエーションも増えていく仕組みとなっている。カードに使用している微生物の写真、またビデオ作品の映像やBGMも部員が撮影した。自然の大切さと環境について、楽しみながら学べるゲームとなっている。

【受賞者コメント】

受賞作品の制作に取り組んだきっかけをお聞かせください。

ペットボトルで水槽を作り、藻と微生物を入れた「成金」に卵などを入れて環境を変えると、微生物が増えたり減ったりします。みんなでいろいろな環境の「成金」を作り、微生物の変化を調べる研究をしてわかったことをもとにして、部員が撮影した微生物の顕微鏡画像を使ってCO2を減らすカードゲームを作ったら、小さい子どもたちが遊びながら自然や環境、地球を温暖化から守る方法について興味をもってくれると思ったからです。水の中に住んでいるいろいろな種類の微生物のつながりを体感してもらいたいです。

今後のエココミュニケーションの可能性についてお聞かせください。

「成金キングダム」を環境関係のイベントなどで全国の子どもたちに知ってもらい、大会を開いて遊んでもらいたいと思います。みんなに楽しんでもらえば、仲間がどんどん増えていきます。子どもたちが自然や環境について興味をもってくれたら、地球を温暖化から救い、いろいろな種類の小さな生き物を守る方法をみんなで考えることができると思います。敵と戦うのではなく、「成金」の環境を変えることで微生物どうしのつながりを考えながらCO2を減らすゲームなので、勝っても負けてもエコに役立ちます。

受賞の感想をお聞かせください。

僕たち中学生が作ったカードゲームが準グランプリに選ばれて、とてもビックリしています。こんなに大きい大会で受賞できて、とてもうれしいです。エコプロダクツ2009の会場でカードゲームの実演をすることができたので、たくさんの人に紹介することができました。賞金は、僕たちの作品をたくさんの人に広めて使ってもらえるようにするために使いたいと思います。これからもがんばります。皆さん、ありがとうございました。

今後の作品づくりについての展開をお聞かせください。

ルールやカードの種類などについてさらに工夫して、実際に遊んでもらえるようにバージョンアップしています。地域の環境イベントで大会を開いて遊んでもらい、子どもたちの意見を聞きながら改良点を見つけたいと思います。「成金」についてもさらに研究を続け、カードの種類を増やして環境を変えるバリエーションを増やしていきたいと思います。子どもたちの発想を生かした、子どものためのカードゲームになるように、さらに工夫していきたいと思います。