『Sympathy water tab』 Kim do yeop

<'09 カルチャー部門 エコデザイン 審査員応援賞受賞>

【概要】

水資源の節約は世界において重要なテーマの一つであり、多くの努力が行われている。しかし、節約のための行動とその製品に対する適応はそれ自体がストレスになっているのも事実だ。このようなレベルを超えて、人間が持っている行動心理(無意識的な本能)の中で“同情心”に訴えて“節約”を意識することで水資源の節約の方法を提案する。

【受賞者コメント】

受賞作品の制作に取り組んだきっかけをお聞かせください。

多くのデザイナーがエコデザインのために多角的な努力をしていますが、そのほとんどが今日のデザインに変化を与えている大きな要因となっているように見えます。
今回の応募作品は、日本のデザイナーである‘原 研哉’‘深澤 直人’のデザインから多くの影響を受け、認知心理学を基に、実用性を重視した作品にしたかったです。
デザインでは人間の惻隠の情に焦点を合わせ、この感情を取り入れることで水資源の節約につながる作品をデザインしました。

今後のエコデザインの可能性についてお聞かせください。

私はエコデザインとは、持続可能なデザインのことだと考えています。
エコデザインは節約のための消費ではなく、使用者の生活に馴染まなければいけないと信じています。また、このような試みは現に行われており、エコデザインは既に可能性の段階を超え、現実化の段階に入っていると考えています。

受賞の感想をお聞かせください。

私が考えているデザインの方向性がeco japan cupのような大きなデザイン公募で認められたことで、光栄に思うと同時に自負心を感じます。
今回の受賞は、今後より一層の努力ができる励みになりました。

今後の作品づくりについての展開をお聞かせください。

人間の認知心理学と行動学に基盤を置いて、‘空間と生活’、そして‘関係’の意味が定着できるようなデザインを持続的に進めます。
また、多様なチャンネルを通じて多くの人と一緒に考え、また、それを現実化していくことで私のデザインに生命を吹き込むことを目指します。