『リチウムイオン二次電池用セパレータ「ハイポア™」』 旭化成イーマテリアルズ株式会社/旭化成株式会社

<'10 ビジネス部門 環境ビジネスアワード 環境ビジネスアワード2010受賞>

【概要】

 ハイポアは、薄くてたくさんの孔を持つポリオレフィン系の微多孔膜で、主にリチウムイオン二次電池のセパレータとして使用されています。リチウムイオン二次電池は、小型、軽量で高容量という特徴を持ち、ノートパソコンや携帯電話などのデジタル機器に使用されています。また、今後はハイブリッド自動車、プラグインハイブリッド自動車、電気自動車などのエコカーへの採用も拡大していく見込みです。セパレータは、電源の正極と負極の間に位置し、リチウムイオンをスムーズに通す一方、正極と負極間をショートさせないように絶縁する負かけるな材料であり、電池の安全性向上に貢献しています。
 世界シェアNo.1のハイポアは、これからもエコ社会の実現を支えていきます。

【受賞者コメント】

 このたびは、「環境ビジネスアワード」にご選出いただき、誠にありがとうございます。
 リチウムイオン二次電池は、携帯電話やノートパソコンを始めとする各種IT機器に広く搭載され、これらの機器の高機能化、小型化に大きく貢献しています。
 旭化成イーマテリアルズの「ハイポア™」は、ポリオレフィンを原料とした多孔質フィルムであり、リチウムイオン二次電池用セパレータとして世界中で使用されています。
 旭化成グループは、1974年にセパレータの開発に着手し、鉛蓄電池向け、リチウムイオン一次電池向け、リチウムイオン二次電池向けと順次用途を拡大してきました。
 また、世界的なリチウムイオン二次電池の需要拡大に対応すべく、積極的にセパレータ事業の拡大を図っており、2010年春には滋賀県守山市に続き宮崎県日向市の生産拠点も稼働を開始しました。
 今後リチウムイオン二次電池は、ハイブリッド車、プラグインハイブリッド車、電気自動車などの環境負荷の少ないエコカーへの搭載が広まり、セパレータ市場もこれまで以上に急速に拡大することが期待されています。

 当社グループは、「科学と英知による絶えざる革新で、人々の“いのち”と“くらし”に貢献する」ことを基本理念に掲げています。“いのち”は「一人ひとりが健康で快適な生活を送ることができる社会」を、“くらし”は「環境と共生しながら進化する社会」を示しています。『ハイポア™』をはじめとして、今後も環境・エネルギー、健康の分野へ積極的に事業展開することで、この二つの社会の実現を目指していきます。