『日本ハイウェイ太陽光発電所構想』 西谷 寛

<'10 ポリシー部門 環境ニューディール政策提言 サステナビリティ 準優秀提言 

【概要】


 自動車社会の象徴とも言える全国交通道路網の敷地、斜面や構造物を有効活用し、利用者などの負担により長大太陽光発電所を設置。「太陽光発電立国日本」の再生を図るとともに余剰電力の蓄電技術などの開発や地域への効率的自然エネルギー供給体制等の確立を行う。これにより経済と環境の両立、化石燃料から新エネルギーへの転換という、わが国の直面する緊要な課題の解決を図り、「低炭素社会・日本」を実現することを目的とする。

【受賞者コメント】

 誰でも思いつくようなことですが、経済と環境(自動車・エネルギー)対策推進のための仕組み、考え方を少し具体化し提案しました。少し詰めが甘い提案なのですが、準優秀賞をいただき光栄です。
 2002年7月から、自宅の屋根に太陽光発電を開始し、約100か月が経過。これまで毎月平均360.4kWh/月、コンスタントに発電しています。壁面緑化や雨水利用を組み合わせた結果、我が家(4人家族)のCO2年間排出量は、2.7トン/年となり、一般家庭の平均の0.6~0.7倍となっています。更に古くなった冷蔵庫の買い替えなどを行うことで、10~20%排出量を抑えられると思っています。
 優れた技術や実績をそれぞれが持つわが国の太陽光パネル開発技術や自動車産業、高速道路建設技術ですが、どうも、それぞれは上手くかみ合っていないように見えるし、今後の飛躍的発展や国民にとって、わかりやすい仕組みに見えない。
 私の提案は、とにかく、環境政策は、国民に分かりやすく支持されることが最も重要であるので、その国民目線を主眼においています。
 詰めが甘いところは、今後、様々なセクターの方々と意見交換して一歩でも具体化に向けて歩めればと思っています。