『生きものあいす』 岡彩 栄子/神野 芳郎/藤村 さやか 株式会社モスデザイン研究所

<'10 カルチャー部門 エコデザイン グランプリ受賞>


【概要】

 生物多様性の重要性、生きものを愛する大切さを訴えることを目的とした作品。「人間の手によって環境が浸食されている動物たちの型」による製氷器で作られた氷が、コップの中でゆっくりと溶けていく。その過程を動物の命が削られていく様子に見せ、日常生活の中でも地球の遠く離れた動物たちの命の危うさを感じ、地球に一緒に暮らす動物たちのつながりを考えてもらいたい。

【受賞者コメント】

 この度グランプリという大変名誉ある賞をいただくことができ、大変うれしく思っています。審査員の方々から高く評価していただいたことは大きな自信になりました。
 この結果に満足することなく、デザイン性に磨きをかけ、エコの意識を広めていけたらと考えています。今回わたしたちが提案させていただいた「生きものあいす」は、私たちの日常生活から遠く離れた場所で絶滅の危機に瀕する野生動物たちの現状を少しでも体感してもらえることを想定して作成しました。動物のかたちをした氷が少しずつとけていく様子からは、いのちが消えゆくせつなさが感じられます。このアイディアを多くの人々の手元に届け、環境問題に少しでも関心を持っていただけるよう、さっそく製品化に向けて検討を開始しました。同じ地球に住むいきもののいのちを大切に守っていかなければならない。その認識が高まるきっかけになれば嬉しく思います。